弱い男の起業物語

心から笑える日々へ

中国の文学作品を翻訳してみました!&感想文@幸せつくりたいけん♪①

           簡単な道理 

                              作者不明 訳ムロ

 

 ある人が就職の面接に行く途中のことです。彼は廊下で紙くずを見つけたので拾ってゴミ箱に捨てました。その姿をたまたま面接官に見られていました。彼はその後の面接で見事採用されました。

 人に認められることはなんて簡単だったのか。良い習慣を養えばいいのだ。

 

ある若者がサイクルショップで見習いをしていました。ある日一人の男性が壊れた自転車を持ってきました。彼はその自転車を直すだけでなく、さらにきれいに拭いて新品のようにしました。ほかの見習いたちは余計なことをする彼をあざ笑います。持ち主がその自転車を引き取った翌日、その若者は彼の会社に引き抜かれました。 

出世することはなんて簡単だったのか。損することを惜しまなければいいのだ。

 

ある子供が母親に言います。「ママ、今日はとてもきれいだね。」ママが「なんで?」と聞くと、子供は「だってママ今日は怒ってないんだもん」と言いました。

 きれいになることはなんて簡単だったのか。怒らなければいいのだ。

 

 ある牧場の主人は、子供に毎日牧場で懸命に働かせます。友人が彼に言います。「自分の子供にこんなに苦労をさせる必要はないじゃないか。そんなことしなくても農作物は同じようによく育つよ。」牧場の主人が答えます。「私は農作物を育てているんじゃない。私の子どもを育てているんだ。」

 子どもを育てることはなんて簡単だったのか。子どもに苦労を経験させればいいのだ。

 

あるテニスコーチが生徒に言います。「もしひとつのテニスボールが草むらの中に落ちたら、どのように探すべきか?」ある生徒は「草むらの中心線から探します。」ある生徒は「草むらの最もへこんでいるところから探します。」ある生徒は「草の最も長いところから探し始めます。」と答えました。コーチは正しい答えを言いました。「草むらの片方から終わりまで、段取りをふんで探すことだよ。」

 成功を探す方法はなんて簡単だったのか。初めから最後まで順序通りこなせばいいのだ。

 

ある商店はいつもたいへん明るいです。ある人は聞きます。「あなたの店はどこのブランドの蛍光灯を使っているのですか?そんなに長持ちするなんて。」店の主人は答えます。「私たちの店の蛍光灯もよく壊れます。ただ、私たちは壊れたらすぐに取り替えるだけです。」

 輝かしさを保つ方法はなんて簡単だったのか。いつも取り替えればいいのだ。

 

 田んぼに住んでいるカエルは道路側に住んでいるカエルに言います。「あなたの場所はとても危険だよ。引越して来て、私と住もうよ!」道路側のカエルが言います。「もう慣れたからいいよ。引っ越すのめんどくさい。」数日後、田んぼのカエルは道路側のカエルに会いに行きましたが、彼はすでに車にひかれて死んでいました。

 運命をつかむ方法はなんて簡単だったのか。怠けることから遠ざかればいいのだ。

 

 ある小鳥が卵の殻を破って生まれたとき、ちょうど亀が通りました。それ以降小鳥は一生卵の殻を背負って過ごしました。

 重い負担から抜け出すことはなんて簡単だったのか。固執と先入観を捨てればいいのだ。

 

ある何人かの子どもたちは天使になりたくてたまりません。神様は彼らに一人一つのろうそく台を与え、それをきれいに保させます。数日が過ぎましたが、いくら待っても神様は戻って来ません。ほとんどの子どもたちはもうろうそく台を拭かなくなりました。ある日、突然神様が訪れました。彼ら一人一人のろうそく台は厚いほこりに覆われていました。ただ一人の子どもだけはみんなからバカと呼ばれようとも、神様が来なくとも、毎日ろうそく台を拭いていました。結果このバカな子どもは天使になりました。

 天使になることはなんて簡単だったのか。着実に物事を行えばいいのだ。

 

 ある子豚が神様に弟子にしてほしいと頼みました。神様は喜んでそれに答えました。この時ちょうど一匹の子牛が泥沼からやってきました。体中泥まみれです。神様は子豚に言います。「彼の体を洗ってやってくれ!」子豚は不思議に思いながら答えます。「私は神様の弟子です。どうしてこの汚い子牛の世話をすることができますか?」神様は言います。「あなたは他人の世話をしなければ、他人はどうしてあなたを私の弟子だと知ることができようか?」

 神様になることはなんて簡単だったのか。真心を持って、与えればいいのだ。

 

 ある砂金を探す集団は砂漠を歩いていました。みんなは足取りが重く、つらくてたまりません。ただ一人は楽しそうに歩いています。他の人が彼に尋ねます。「あなたはなぜこんなに満足そうにしているんだ?」彼は笑って答えます「なぜなら私が持っているものが一番少ないからです。」

 満ち足りることはなんて簡単だったのか。多くを持っていなければいいのだ。

 

 人生の彩りはどこにあるのか?

朝起きると、彩りは顔にあり、満面の笑みで未来を迎えます。 

昼になると、彩りは腰にあり、腰をまっすぐ伸ばし、今を生きます。

夜になると、彩りは足にあり、地に足を着け、しっかりと自分を持ちます。

 

 人生はなんて簡単だったのか。ただ、「大切にすること、満ち足りること、感謝すること」を知ればいいのだ。そうすればあなたは彩りのある人生を抱けるのだから。

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感想文

昔中国語を勉強するときに読んだ文章です。たしか作者は不明でしたが人生において大事なことを的確に教えてくれる文章と思い、ずっと人生の教科書にしてます。みなさんはこれを読んでどう感じましたか?もしみなさんのお役に立てれば光栄です。すごく大好きな文章で、いろんな人に読んでほしいのでよかったらシェアしてください^^